眞田正適の心書

住職の心書446.元暗し

「仏法遥かに非ず。心中にして即ち近し。真如外に非ず。身を棄てていずくにか求めん。」(般若心経秘鍵)

訳)仏の教えは遥か遠くにあるものでは無い。それは心の中にあり、とても近いものだ。真理は外の世界にあるわけでは無い。自身以外のどこに求めると言うのか。

人は失ってみない限り本当に大切なものに気づけません。
自身の手や足も、健康も家族も、地位も仕事も、あるうちは当たり前に感じ、失ったときに大きな後悔をして過去に悔いることなってしまうものです。
人が後悔する事は失ったものの恩恵に自分自身が気付けなかったことに対しての後悔であります。

「本当に大切な事は近すぎて見えない」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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