眞田正適の心書

住職の心書452.お陰様

昨日は月が綺麗でした。

修行の為に15歳で高野山に登ってから良くも悪くも高野山に慣れた頃、調子に乗っていた時期がありました。
 
そんな時に言われた言葉。

「おのが目の力で見ると思うな。月の光で月を見るなり」

自分の力で月を見ていると思うな。
月が光っているからこそ、その月を見る事が出来ている。

理解が悪い私でもハッと気付かされた言葉で今でも月を見るたびに思い出す。

見えないところで支えてくれている存在や応援してくれている存在をその時に初めて知った。

調子に乗れていたのも相手がいるから‥

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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