眞田正適の心書

住職の心書458.関係性

「人は一人では生きていけません。」
全て関係性、無数の条件が織り成す模様の上に我々が生きております。

衣類をとってみても紡ぐ人、縫製する人や流通などの無数の条件が重なった結果 着用できる服となるわけであります。

自分の幸せだけを求めて一カ所を強く引っ張っると整っていた模様がたちまちに崩れてしまいます。

一ヶ所であっても連鎖的に他の生地まで引っ張られていくのです。

模様が崩れた後で直そうとしてもなかなか直すのも至難の業。

まして、嫌だと言って切ってしまえば修復することは出来ません。

 
人との付き合いが希薄になっている現代。

今一度自分との関係性を見直すきっかけにしていただきたいと思っております。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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