眞田正適の心書

住職の心書467.周りには

「宝珠のほとりには必ず悪鬼あって、
囲繞し、宝蔵のかたわらには定んで盗賊あって窺ゆす。美女は招かざれども好醜の男あらそい逐い、医門は召さざれども疾病の人投帰す。」(秘蔵宝輪)

訳)如意宝珠という宝の周りには必ず悪い鬼が宝珠の周りをとりかこんでいて、金銀財宝の宝蔵の側には、その宝物を盗み出して盗ってやろうと言う盗賊が隙を狙っている。
美女のまわりには、男がひしめきあってその美女に近づこうとするものであるし、立派な腕のあるお医者さんのところには、病気を治して欲しいと、自ずとたくさんの病人が集まってくるものである。

調子良くしていると足を引っ張られたり、魅力的な物をどうにかして奪えないかと狙っている人たちは妨げて邪魔する人達が必ずいます。
やりたい事・成し遂げたい事には魅力的なものには必ず反対意見や妨げをされるのもでもあります。
一度や二度の挑戦では得れない事もあります。魅力的な物を取りにいくには困難が付き物。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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