眞田正適の心書

住職の心書493.順番 1/2

ある時ラクダを飼っている男は、小さな瓶の中に餌を入れてラクダに与えておりました。
小さな餌の入った瓶に頭ごとを突っ込んでラクダは頭を出せない状況になってしまい、困っているところに一人の老人がやってきてこう言いました。

「心配することはない。確実にラクダの頭は出る良い方法を教えてやろう。」と断言して男にこう指示しました。
「まずラクダの首を切ってしまいなさい」

その言葉を素直に信じて男はラクダの首を切落とすと老人は「次に瓶を壊しなさい」と続けて指示を出します。

男は言われるままに瓶を壊すと、見事「ラクダの頭」を取り出す事が出来た愚かな男の話。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン