眞田正適の心書

住職の心書497.独自

お釈迦さまが亡くなる前に、お弟子さんたちに送った有名なお言葉に「自灯明・法灯明」という教えがあります。

お弟子さんたちは師匠であるお釈迦さまの命があと僅かだと知り、お釈迦さまが亡くなった後、何を主に生きがいを見出したらいいのか?を問いました。
その問いに対してお釈迦さまがお答えになったのが、「人に頼るのではなく、自らをよりどころにしなさい(自灯明)」と「法(真実の教え)をよりどころにしなさい(法灯明)」という教えであります。

突如、困難が起こったとしても、むやみに他の人を頼ったり、他者に責任転換をしたりしてはならないという意味で「苦しみの原因も、またその解決方法も自分が答えを持っている」と説くのが仏教であります。

「自分自身を救えるのは自分自身」

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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