眞田正適の心書

住職の心書507.勇気 1/2

「あの人みたいには出来ない。」
「どうせ夢のまた夢」
だと言われる方がおられます。

 高い理想や大きな夢を目の前にして尻込みしてしまいます。
 いきなり理想のステージに行くことはまずありえません。
 一歩一歩とくじけず地味で地道な努力を続けて階段を上っていくからこそ、ようやく理想のステージに上がれます。
 だからこそ、この一歩を踏む出す勇気が大切といえます。

 「精進」はサンスクリット語の“vīrya(ヴィーリャ)といい、続けて励んでいく事はもちろんのこと「勇猛」や「勇気」とも訳されます。
 一歩を踏み出す勇気や勇猛に挑戦していく事。
 この部分がないことには 夢は夢のままで理想は高いままになってしまいます。

 財産を失っても取り返しがつくが、勇気を失ってしまえば全てを失った事と同等であります。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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