眞田正適の心書

住職の心書509.目的

親から「勉強しなさい!」と叱られた経験は誰もがあるかと思います。

お釈迦様は学ぶ必要性について

「暗い部屋に入ると正常な視力を持った人でも部屋の中に素晴らしいものがあったとしても、それらを見ることができない。
しかし明かりがつくとしっかりと見ることができる。同じように人は正しい教えを聞いて、善悪など様々な事柄を判断することができるようになる。」
と説かれました。

勉強する本来の目的は世の中の真実を知ることだといった意味であり、知ることによって無知から来る不安に怯えることなくし安らかな人生を目的としております。

今受験生にとって大切な時期。
入試に合格する為、就職する為だけに勉強するのではなく、充実した豊かな人生を歩むために今の学びや勉強が活かされていきます。

受験生の皆さん応援しております。

「美しく色鮮やかであってもかおらない花があるように、巧みに説かれた教えであっても、それを実践しない人にとっては無益である。」
(法句経)

知っているのにやらないが重なっていくと逆に様々な知識が足枷となって動き辛くになってしまいます。

どんなに素晴らしいことを学び、どんな素晴らしい経歴であっても、実践しなれば知らないことと同じであります。
実践してみて最初から上手くいくこともありませんが実践をしないことには何が悪かったかわかることもありません。
「できる」「できない」と考えるよりも、まずは実践して、勇気を出して一歩踏み出す事によってこそ素晴らしい薫りのする未来が拓けてきます。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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