眞田正適の心書

住職の心書526.病苦

逃げられない苦しみの三つに「病苦」があります。
病気になりたくないと思っていても病気になり、病と向き合っていかないといけません。
大きな病に罹ったことがある人なら聞かなくても理解できますが、健康的な人には病気の苦しみがあるといわれてもあまり理解できません。 「健康が当たり前だと思っているからであります。」
物などが目減りしていくと分かりやすいですが健康の状態などは目に見えず、日々過ごせるその有難さに気付きません。
病の苦しみから逃れられないということを先に知ると当たり前の健康は当たり前ではなく、有難さを感じることにきっかけになる。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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