雨や台風で水が掻き回されると底に沈んだ泥が浮かび上がって水は濁ってしまいます。
その時に水を見ると汚いと思うかもしれませんが、水の本質は汚いものではありません。
心が濁っているからといっても自分自身が汚れたわけではありません。
大切なのはその怒りや不安で濁ってしまった心を穏やかにする自分の時間を持つことです。
濁っていてはありのままの自分を見失うことになりかねません。
年末の大掃除の期間、片付けや掃除で部屋の汚れを落とすのと同じように心の汚れを沈め、自身の気持ちも調える時間をもつ事によって澄んだ穏やかな年末を過ごす事ができます。
知心寺住職 眞田正適
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