ある村に頭の良い少年がいた。
周りの者がお前は頭が良いがあの山に棲む仙人には敵わないだろうというと頭の良い少年は
ヒナを一羽捕まえてこれで仙人を試してくると言って仙人のもとに向かった。
周りの者がどうするの?と尋ねると少年は「手の中のヒナが生きているかどうか仙人に当てさせる。」
もしも「死んでいる」と答えたら生きたまま見せて、「生きている」と答えたら親指で気付かれないように首をそっと絞めて死んだ状態を見せるのだと。
仙人のところにたどり着いて少年は言った。
「仙人様!手の中のヒナは生きているでしょうか?」
仙人は
「その答えは君の手が握っている。」
上手くいくのか悪くなるのかはやって見ないと分かりません。それは他者から決められるものではなく。自分自身。
生かすのも殺すのも自分自身の判断によるものであります。
知心寺 住職
眞田 正適
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