眞田正適の心書

住職の心書544.手の中

「心暗きときは、即ち遇うところことごとく禍なり。眼明らかなれば途に触れてみな宝なり。」(性霊集)

訳)自分の心が落ち込んでいたり閉ざされている時は、なかなか心は晴れず素晴らしい人や現象等に巡り会っても受け入れることは出来ず全て禍いとなってしまう。一方で自分の心が明るく心が澄んでいれば、見るもの聞くものが全て自分を豊かにしてくれる宝となる。

以前に良かったと思っていたお話を聴いても自分の心が落ち込んでいれば以前と同じような感動はありません。
心の持ち方によって周りの景色や見方が全然違うように変わっていきます。

「周りが変わったのではなく、自身の心が変わった結果」

知心寺 住職
眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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