人に対して経済的にも精神的にも支え、布施(施しをする方)をする人の事を「ダナー」といいます。
この「ダーナ」が今の「旦那」の語源になったと言われています。
なので「旦那」とは、本来与える人、施す人を意味しており、奥さんや子どもを養い生活を支える、与える立場にある人を言います。「ダーナ」は他にもドナー(臓器提供者)と呼んだり、寄付をドネーションと呼んだりするのは、ダーナからきた言葉であり、同じ「与える」といった意味であります。
反対に人から貰うことばかり考えている人の事を「餓鬼」といいます。
欲しい欲しいと求め過ぎ、満たされずに苦しむ餓鬼(貰おうとする)の心から離れ、幸せや安心を与え続ける旦那が理想的な成熟度であります。
なかなか難しい事ですが、貰ってばかりだといったこことに気づき、何かをお返ししたいと心がけることは周りが笑顔となり、自身の心を、豊かにしてくれます。
知心寺 住職 眞田 正適
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