眞田正適の心書

住職の心書573.人の為に

「人の為に生きなさい!」と師匠のみならず様々な方から言われ続けてきました。

その言葉を聞く度に
「自分に余裕がないのに何故、人の為にしなければいけないのか?」と文句を言っていた過去の自分を思い出す。

お釈迦様のお言葉に
「千のロウソクが、一本のロウソクによって灯されることもあるが、それによってロウソクが短くなることはない。人生も同じ。幸せは、分かち合うことで減ることはない。」

自分だけが頑張って命を燃やし続けようとしても挫けて火が消えてしまう瞬間もあります。
周りにロウソクの灯りを灯していれば火が消てもまた励ましの火をいただいて再度、命を燃やす事ができる。

自分自身の火は消えてしまうと辺りは真っ暗になってしまい自分自身も見失ってしまう。

人の為に生きることは一見無駄の様に思いますが人の為に灯してきた火は周り巡って消えてしまいそうな自分の人生を明るく照らしてくれる。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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