「人の為に生きなさい!」と師匠のみならず様々な方から言われ続けてきました。
その言葉を聞く度に
「自分に余裕がないのに何故、人の為にしなければいけないのか?」と文句を言っていた過去の自分を思い出す。
お釈迦様のお言葉に
「千のロウソクが、一本のロウソクによって灯されることもあるが、それによってロウソクが短くなることはない。人生も同じ。幸せは、分かち合うことで減ることはない。」
自分だけが頑張って命を燃やし続けようとしても挫けて火が消えてしまう瞬間もあります。
周りにロウソクの灯りを灯していれば火が消てもまた励ましの火をいただいて再度、命を燃やす事ができる。
自分自身の火は消えてしまうと辺りは真っ暗になってしまい自分自身も見失ってしまう。
人の為に生きることは一見無駄の様に思いますが人の為に灯してきた火は周り巡って消えてしまいそうな自分の人生を明るく照らしてくれる。
知心寺 住職 眞田 正適
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