眞田正適の心書

住職の心書579.水墨画

水墨の風景画を見ていて墨(黒)の一色を濃淡や潤渇の加減だけを使って世界観を表しております。
「白」と「黒」の陰影で奥行きや広がりを理解できます。

「あいつさえいなければ‥。」
「足を引っ張ってきやがって!」
「あいつは腹が立つ」等
といった存在があるから良い人の存在に気付く事ができます。

みんな良い人であったらみんな普通に感じてしまいます。

自分の人生も同じ事。
人生の汚点があるから、辛い過去があるから奥行のある人生を表現でき、幸せを見出せる事ができるのです。

黒があるから白は映える。
苦労があるから些細な幸せを感じる事ができるのです。

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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