眞田正適の心書

住職の心書592.積もる言葉

「何を言っても聞かない!」
「悪態つくばかりであの子は変わらない!」といった投稿へのコメントを拝見いたしました。

伝えたいと思っている言葉が相手に直ぐに伝わればいいですが、伝わっている感覚がなければ諦めたくなる気持ちも分かります。

 昔に親・祖父母・担任の先生や師匠に言われて反発していた言葉が今大人になって、その立場に立ってみて
「あの時の言葉はこういった想いで伝えてくれていたのかな?」
「すごく大切な言葉をいただいていたな‥。」
と思い返します。

途中で子どもに伝える事を止めるという事はこれから咲かせるであろう桜の木に水を与えるのを止めると同じ事。
草木と同様に種を蒔いて直ぐに実を付けることはなく、いくら水を与えても結果はすぐには出ません。

本当に咲かせたいと思うのであれば適度な量を与え続けてあげて下さい。
 
今は心が寒いのかもしれません。心が暖かくなれば桜のような綺麗な姿を見せてくれます。

満開の春はすぐそこ

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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