眞田正適の心書

住職の心書609.体験

「文は是れ糟粕、文は是れ瓦礫なり。糟粕瓦礫を受くれば則ち粋実至実を失う」

訳)言葉は真理を理解すればただの糟粕(残りカス)であり、瓦礫(がれき)である。
カスやガレキにこだわってしまれば、本来求めないといけない本質を見失しなってしまう。

様々な相談を受けるなかでよく質問をよくいただくのが「やりたいと思っているのですがやった方がいいですか?」といった質問。

事前にメリット・デメリットを理解した上で相談されている事は理解できますが、あくまでもメリット・デメリットはその方が体験したこと。
ジェットコースターも体験してみて楽しいと感じるのか、恐怖と感じるのかも人それぞれ違ってきます。
人生も体験してこそ今後の課題や改善点が明らかになっていきます。
挑戦してみて葛藤や失敗もあるかもしれません。
しかしその体験の中にこそ他人にとって変わる事の出来ない味わい深い経験が蓄えられていく。
「自身が感じた体験は具には表す事はできません。」

知心寺 住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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