眞田正適の心書

住職の心書624難解 1

ある時弟子がお釈迦様に質問しました。
「仏の教えは偉大で素晴らしいものです。しかし、このような教えが仏法を志す初心のものにも理解できるでしょうか?」

お釈迦様は
「ここに生まれたばかりの子獅子がいるとしよう。その子獅子は獅子の吠える声を聞いて恐れると思うか?」

弟子は
「いいえ恐れません。」

お釈迦様は
「それと同じように、たとえ初心のものであっても仏法を志す者は、仏の教えを聞いても恐れず理解することができるものである。
しかし、仏法を求める志のない者が近づいてきても狐の子が獅子の声を恐れるように仏の教えを難解だと恐れてしまう。」

 初心の者といえども「志」をしっかり持っていれば知恵は小さくても僅かな消毒薬が猛毒を制し傷を完治させるように猛威を振るう煩悩を沈め悟りを開くことができる。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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