眞田正適の心書

住職の心書628.質

「あいつはこんなにも高い立場で自分なんて‥。」
「あの人はこれを持っているのに自分は持っていない‥。」
等と嘆いている方がおられました。

一般社員は課長の立場が良いと思ってしまいますし、課長は部長の立場が良いのだと思ってしまいます。
しかし、どの立場であっても苦しみがあるのです。

「苦しみの質が違うだけ。」

一般社員にはない苦しみが課長にはあり、課長にはない苦しみが部長にはあります。

他者の良い部分は見えやすいですがそれぞれの立場によって苦しみが付随してくる。

一概にこの立場が良いとは言い切ることは出来ない。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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