眞田正適の心書

住職の心書631.嫌だ 2

お釈迦様は二十九歳の時に地位や財産や家族を全て捨てて出家という大きな決断をしました。人は誰しも、人生の中で結婚や就職、転職等大きな決断をしなければならない場面に直面します。
お釈迦様もこのままじゃ「嫌だ!」といった気持ちが出家を決意したターニングポイントだと言えます。

「嫌だ!」といった気持ちは過去への反発。
 
「もしもある行為をした後に、それを後悔しないでうれしく喜んで、その報いを受けるならば、その行為をしたことは善い」(法句経)

行動して理想通りに行くかどうかは誰にも分かりませんが良かったのか?良くなかったか?は自分自身が決めること。

やるか?やらないか?の行動する判断基準は「後悔するかどうか?」

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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