眞田正適の心書

住職の心書653.捨てるな

「自分を他人に与えるな自分を捨てるな」
(相応部経典)

「自分を他人に与えるな」と言うのは、利益を得るために自分を他人の奴隷になるなということであります。
もちろん自分の時間を売らない事には報酬をいただく事はできません。
しかし、必要以上に自分を捨ててまでも時間を売り渡してしまえば、いくら報酬を得ても自分が自分でなくなってしまいます。

人生の目的というのは人それぞれ違います。しかし、皆が共通している人生の目的は自分自身が幸せになるという事であります。
 
大切な事を忘れてはいけません。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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