眞田正適の心書

住職の心書654.悲しみの深さ

人が亡くなる事は悲しい事であります。
何回・何十回・何百回とお葬式を勤めきても決して慣れるものではありません。
大切な方を失った悲しみの深さは、生前に亡き人からいただいた「優しさの量」で決まっていきます。

いただいた物が大きければ大きい程、それに比例して亡き人を失ったことの喪失感を生み、いただいた分、悲しみが大きくなっていきます。

しかし、亡くなる事は決して悪い事だけではありません。

出会えてなかったらそのように感じる事はありませんし、出会えたからこそ大切な人であったと気づく事が出来るのです。

一つの悲しい出来事についてどう考えるかが大切であるのです。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン