眞田正適の心書

住職の心書663.慢心

私は何も悪く言われる事していないのに小言を言われてイラッとしてしまうといった投稿を拝見しました。

「怒りを、慢心を捨てなさい。
どんな縛りも脱するがよい名と色に執着しない無一物者には苦しみは従いません。」
(法句経)

「自分はちゃんとやっている」
「他人とは違う」
「私は大事に扱われる存在だ」等、表面的には見えないようにしていても心の中に
「このように扱って欲しい」
「このように思って欲しい」と思いが自身の心に隠れているかこそ、そうでない現実に直面するたびにイラッとしてしまうのです。

自分自身が全く悪くなく、言われた事に全く執着しないのであれば怒る事も苦しむ事もない。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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