眞田正適の心書

住職の心書670.燻る

炭であったり、護摩を修法する際に火が出ずに燻っている時期があります。
燻った状態から火が付くと、とてつもなく大きな火を上げ燃え続けていく。

直ぐに火が付いてやる気が出やすい人ほど早く消えやすい。
逆に燻っている時期が長けりゃ長い程火がついた時にはとてつもなく大きな火(エネルギー)を生み、長く燃え続ける。

上手くいかない時期、空回りする時期は大きく燃え上がる為に必要な時期でもあります。

「小なりとも火を軽んずべからず」(雑阿含経)

「ダメだと思う自己否定は大きな力を生む。」

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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