眞田正適の心書

住職の心書675.制御

「自分の感情を上手にコントロールすることが出来ません。どうしたらいいですか?」
といった質問をいただきました。

「感情をコントロールする瞑想」や「感情を無くす方法」等が書店等で並んでいるのを拝見しますが、感情を意識する事は出来ても感情をコントロールすることは難しいかと思います。
心底辛い時期に腹を抱えて笑う事は誰も出来ませんし、面白いと思っていても悲しい気持ちになることも出来ません。
自分の思い通りにしようとして出来ない自分にイラつき自分を傷つけるよりも今の感情を見ていく方が大切であります。

人は「喜怒哀楽」という他にはない素晴らしい表現方法を持っております。

捨てようとする必要はありません。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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