眞田正適の心書

住職の心書679.失う

「あいつはいいよな〜」
「あれも持っていて羨ましいな〜」
と他人と比べて自分自身の足りなさを悲観される方がおられます。

「あなたにも他人から羨ましいと思われるものを持っていますよ!それに気付いていないだけだ。」
と伝えても「そんな事ない!」と素直に受け入れる事は難しいかと思います。

でも事実であるのです。

大切な家族が亡くなってしまう。
仲の良い友達が亡くなってしまう。
仲いい同僚が仕事を辞めてしまう。
今の仕事を失ってしまう。
一度その状況を想像してみてください。

自分の大切なものを失ったと想像するだけでも、自分がいかに大切にしてなかったのかということに気付くことができます。

自分が大切にしているものを失う想像を膨らましてみると、近くの存在が気付きをもたらしてくれます。

失ってからじゃ遅い‥。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン