眞田正適の心書

住職の心書688.敷居 1

「振り回されない為にはどうしたいのか?」といった質問を受けました。

人と関わっていく中で様々な方達の意見に振り回されてしまう事はよくあるかと思います。
そうならない為にはどうすればいいのか?

「基準を持つこと」であります。

自分の基準が「ワクワクしながら仕事をしたい」という基準があれば「今、忙しくてもワクワクするような感覚があれば」そのままの働き方で良いと考えられます。

自分の基準が「やりがい」だといった基準であって「今、単調な仕事で全くやりがいを感じられていない」のであれば働き方を考える必要があります。

この「基準」という指標があれば意外と答えがすんなりと導き出せるものであります。

「敷居が高い」と言うのは、わざと高くして入りにくくしているという事であります。
お参りで昔の家屋を伺うと、今の建物と比べるとすごく敷居が高く感じます。
どうしてこんな敷居を高くしなければならないのか?生活しづらいじゃないか?と言う意見もあるかと思います。
敷居を高くする理由は小さな動物が入り込まない為であったり、大雨や洪水の時に浸水しないようにと建物を守る為に様々な意味があります。
「その敷居の高さが突発的におこる自然から家を守る為に必要であったということであります。」
人間関係においても同じように思います。
良好な人間関係を築く為には、自分自身がどのぐらいまでは相手を寛容できるのか?
受け入れれる高さを設定する事が自分を守る為に必要であります。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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