眞田正適の心書

住職の心書703.かわいい子には

「子どもには沢山失敗させた方がいいって、頭の中では分かっているのに、すぐに助けてしまうのをやめたいです。どうしたらいいのでしょうか?」といった相談を受けました。

いつの時代も子どもが失敗して悩んでいる姿を見てはすぐにでも助けてあげたいと思うのが「親心」であり、愛する子を持つ親として当然の事であります。

だからこそ昔から
「かわいい子には旅をさせよ」と言ったのだと思うのです。

何故なのか‥。

「旅立った子どもに対して手を差し伸べる事が出来ないから。」

いつの時代も親の愛情の深さは変わる事はありません。

旅は子どもを成長させる為だけではなく親の覚悟を試す為でもあります

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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