眞田正適の心書

住職の心書705.遠回り

「遠回りしてきた人生だった」と嘆いておられる方がおられました。

「遠回りだったのか?」
「必要のない時間だったのか?」

様々な道を選択する基準として「遠回り」が必要であるかと思います。

人生が順風満帆にいっていれば「何が大切なのか?」「どの道が自分にとっていいのか?」を立ち止まって考える必要性はありません。
 
たとえ、無駄な道のりや引き返した経験があって「無駄」だったと思っていても様々な道を知る事によって道は一つだけではないと知ることができていく。

一つしか道を知らなくて、その道が通行止めや崖崩れであったら困ってしまいます。

道は一つではなく沢山知っておくほうが良い。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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