眞田正適の心書

住職の心書710.宿題

「宿題をさいごの日まで残しておいた時の家族と自分の反応」といった自由研究を拝見した。

夏休みの宿題をあえて手をつけずに残しておいた時の、自分の感情をレポートした自由研究。

初日目
夏休みも始まり、きぶんはウキウキな気分で宿題のことは、まったく頭にない。

9日目から13日目
七夕まつりにいったりプールにいったりして 楽しすぎて宿題のことなどまったく頭にない。

19日目から22日目
夏休みで1番イベントがあり 楽しい期間では、あったのだが、次第に夏休みが終わるという恐怖が僕の心に芽生え始めてきた。

残り2日目
朝、宿題をやらずに学校に行て、先生におこられる夢を見て目が覚めた。
もう限界だ。変な汗がとまらない。

最終日
かこにもどりたい…かこにもどりたい…かこにもどりたい…かこには、もどれない。
やるしかない。やるならいましかない。
なみだがとまらない。
かこにもどりたい…

とてもユニークな発想の自由研究でありながらも考えさせられる内容でありました。

「嘆いても過去には戻れない‥。」
あっという間に時間は流れていき、やがては歳を重ねていきます。
失った時間は取り戻す事は出来ません。
だからこそ今出来ることをしなければなりません。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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