眞田正適の心書

住職の心書721.役割分担

「舟車は用を別にし、文武は才を異にす。其の宜しきを失う時は、労すと雖も益なし。」(高野雑筆集)訳)船と車では使う用途が違います。それと同様に軍事をつかさどる武官と文治をつかさどる文官とは能力も担う役割も違っています。
それが逆に配置してしまうといかに力を尽くしても無駄になってしまう。

「人は平等」だと主張しても人それぞれ得意・不得意の個人差があります。

「世間の流れはこうだからそうしろ!」
「日本は遅れている!」
と大きな声で主張したところで苦手な事が改善することはありません。

苦手な部分をお互いに補いながら「敬意」を持って役割を理解して接していくこと大切であります。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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