「小なりとも火を軽んずべからず」
(雑阿含経)
ここで言う「火」は本当の火であると同時に、「三毒」である貪(むさぼり)瞋(いかり)痴(おろかさ)の煩悩であります。
私たちが持つ欲望は最初はほんのちょっとした「望み」や「きっかけ」であります。
ちょっとした「望み」や「きっかけ」によって「もっともっと欲しい!」「あの一言が許すせない!」「あいつをどうにかできないものか!」
と日に日に恨みや妬みが募り、最終的にはもう手のつけられない炎となってしまいます。
そうならない為には早めの消火と火元である「そもそも」に立ち返る必要があります。
表面だけ消そうとしても火はますます強くなってしまいますから‥。
知心寺 住職 眞田正適
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