眞田正適の心書

住職の心書745.馴染む

最近、昔に親や先生 先輩や師匠から叱られた事に対して中々受け入れられず反発していた事を思い出しました。
大人になっても過去に言われた同じ言葉を聞く度に内心「言いたいことは分かるけど‥」といった、しっくりこない感覚を受ける事もあります。
その後、今の立場になってみて親や先生、先輩や師匠から言われた事がようやく理解でき、腑に落ちるような感覚があります。

経験、楽しさ、辛さ、痛みなど、今と過去が合わさった時に「分かった!」といった感覚ではなく「なるほどな〜!」「だよな〜」と心に馴染んでいく感覚こそが腑に落ちる、理解が深まっていく感覚であるのだと感じた。

闇夜から顔を出す太陽のように、理解できなくてもしばらく寝かしておけば「なるほどな
〜」といった心を照らしてくれるタイミングが訪れます。

日々の綴っている心書に関して今は理解できなくても、心の片隅においておけば後になって気づけるタイミングがきます。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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