眞田正適の心書

住職の心書770.弔い

「弔う」と「訪う」は両方とも「とぶらふ」という読み方をし、同義語だとされております。
 亡くなった方がどのような人達と関わり、どのような人生を送っていたのかを訪ねていくことが「とぶらう」の真意であります。

葬儀や法事などで久々に集まった家族・兄弟・親戚等と亡くなった方がどんな人物であったかをみんなで確認し合っていくわけであります。

何も懐かしむために確認し合うわけではなく、残された我々が亡き人の過去を紐解き、「これからの人生をどう生きていくのか?」
を考える時間であります。

より良い人生を過ごす為に先立っていった方の
人生を参列者の様々な視点から訪ねていく事で自分からは見ることの出来なかった亡き人の想いに出会っていく。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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