眞田正適の心書

住職の心書779.見方 1

お釈迦様は
「今、私たちの生きているこの世界こそが仏の国だ」と説かれました。

その言葉を聞いていたお釈迦様の弟子は
「そうは言ってもこの世界は醜いもので満ちあふれております。」と反論しました。

お釈迦様は、「太陽や月は綺麗なのか?汚いなのか?には答えがない。それを汚いものとして認識してしまうのは、それを判断する自身の心が曇っているからだ」と説かれた。
 
耳を塞ぎたくなる事実を聞かされた時、受け入れたくない現実に直面した時、真摯に受け止めていくことは大切なことであります。
しかし、起こった出来事を「暗い」「明るい」と認識するのではなく、良し悪しを判断しない「今までが有り難かった」と日々の日常に感謝する事が曇った心を鮮明に現してくれる。

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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