「丁寧な生き方をしたいと思っておりますが心掛ければ心掛けた分だけ余裕がなくなってしまいます。どうしたら良いですか?」
と相談を受けました。
「埋める事を意識せずに余白を意識すれば良い」とお答えいたしました。
車のハンドルには「あそび」が必ずあります。「あそび」は無用のように感じますがハンドルに「あそび」がなかったらちょっとした事で事故を招きかねません。
本であったら全く余白なく、文字が埋め尽くされ書かれていたら息が詰まりそうになり、とても読むことは出来ません。
美術館においても作品が所狭しと並べられていたらゆっくりと廻覧する事はできません。
完璧を意識するのではなく「余白」を意識すれば空間や時間がその場を引き立ててくれる。
知心寺 住職 眞田正適
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