眞田正適の心書

住職の心書902.薄情

「情けは人の為ならず」

「人に情けを掛けて助けてやることは、結局はその人のためにならない」といった意味で使われがちなこの言葉。

この言葉には続きがあって
「情けは人の為ならず 巡り巡って己がため」

本来は「情け」は人のためではなく自分の為にするといった意味であります。

人に「情け」をかけるという事はどのような状況であっても見捨てる事なく「情」をかけ続ける事によってやがては「情に厚い人」となっていきます。

その結果、周り巡って沢山の方から支えていただける様にもなっていきます。

人に恵まれない方は是非「情」を持つ事から始めてみてはどうでしょうか?

知心寺 住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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