八苦の一つに「求不得苦」といった言葉がございます。「求めても思うように得る事が出来ない苦しみ」といった意味。いくら血を分けた親だといっても自分の所有物ではありません。
「私は人には全く期待していないです。」という言葉をよく聞きます。その言葉の裏には、「こうして欲しい」「こうあって欲しい」と心の中では期待しているが、期待通りならなかった時に自分自身の負担が少ないように
「それが規則だと強く言っても返って反発が起こってしまいます。私は間違っているとも思いません。何が原因なんでしょうか?」と相談を受けました。「水清ければ魚棲まず」といった諺があります。
私たちは、自分の現状に不満を覚える際には自分のせいに向けられる事はなく「親のせい」「会社のせい」「社会のせい」と周りを取り巻いている環境のせいだと考えてしまう。
「遠回りしてきた人生だった」と嘆いておられる方がおられました。「遠回りだったのか?」「必要のない時間だったのか?」様々な道を選択する基準として「遠回り」が必要であるかと思います。
「海外で仕事がしたい。」「会社を辞めたい。」「離婚したい。」等相談者の話を聴いていて「こうしたいと思っております。」と言われた時に必ず尋ねる言葉があります。
「子どもには沢山失敗させた方がいいって、頭の中では分かっているのに、すぐに助けてしまうのをやめたいです。どうしたらいいのでしょうか?」といった相談を受けました。
自分自身という「命」も一緒。自分を粗末にするならば自身の行いによって泣くことになってしまう。自分自身を否定するならば幸せを増やす事は出来なくなってしまう。