「それ禿なる樹、定んで禿なるにあらず。春に遇うときはすなわち栄え華さく。増なれる氷、何ぞ必ずしも氷ならん。夏に入るときはすなわち解け注ぐ。 」(秘蔵宝鑰)訳)葉を全て落とし枯れたように見える木々であっ
「薬は病に随って無数なり。乗は器に逐うて無量なり。」(最勝王経開題)訳)薬は病気の種類によって無数に存在します。それと同様に私たちの性格に応じた教えは無限に存在します。
「私の事を大切にしてくれなかった。」「もっと優しくして欲しかった。」「認めて欲しかった。」と言われる方が多くおられます。
「因果応報」全ては行いによって返ってきた結果であります。悪い事を行いは直ぐに返ってこれば分かりやすいですが、いつ返ってくるのかが分からないからこそ厄介であります。
「阿波の大滝岳に登りよじ、土佐の室戸岬に勤念す。谷響きを惜しまず、明星来影す」(三教指帰)訳)阿波の国の大滝岳によじ登り、土佐の室戸岬で一心不乱に真言を唱えていると谷はこだまを返し、明星(虚空蔵菩薩の
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」といったことわざがあります。自身が怖いと思っていると、何でもないものまで恐ろしく見え、実際に正体がわかると怖かったものも何でもなくなるという意味であります。
実際私が病気で寝込んだ時、世間は何事もなかったかのように回っていた事を実感した。
「有無に滞らざるを以ての故に、心に罣礙無く、所為の妙業、意に随って能く成ず。」(十住心論)訳)有るとか無いといった分別を超えることができれば心が自由になり、あらゆることが意のままなっていく。