新月と満月に僧侶が集まって過去の言動を反省・懺悔をしていく行事を「布薩」といいます。重要なのは一人で抱えるのではなく、打ち明ける事によって心の重荷を下ろす事にあります。いくら修行している僧侶だからと言
「よくやった。この調子で頼むぞ。」その日、木こりが1日で18本の木を斧で切り倒した。 親方の言葉に励まされた男は明日はもっと頑張ろうと早めに床に入った。ところが、その日は努力もむなしく15本が精一杯で
「古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよと、南山大師の筆の道にも見えたり。風雅もまたこれに同じ」(松尾芭蕉) 先人がやってきた「跡」つまり「形」を模倣しようとするのではなく「古人の求めるところ
ナンダ国の波瑠璃王(ハルリ)が国内の兵乱や疫病に悩み、お釈迦様に相談した。 お釈迦様は「木槵子を百八を糸でつなぎ、常に身をつけて、心の散乱を止め、仏法僧の三宝の名念じて木槵子(数珠)をつまぐりれば煩悩
仏教用語に「あきらめる」と言う言葉があります。しかし、一般には本当の意味には使われず、妥協や現実逃避に解釈されることが多いようです。あきらめは「諦め」と書き、起こった事象を「明らかに見る」と言う意味で
友達が建てた三階建ての家を羨ましく思った愚者は自分も同じものが欲しくなって大工に同じものを作ってくれるように依頼した。大工は早速。地を均し、石を積み重ねて基礎から作業にかかりました。次の日、愚者 「出
「良工が材を用いるその木を屈せずして廈を構う。聖君の人を使うその性を奪わずして所を得しむ。」訳)腕のある大工は、木材の節や曲がり具合を活かしながら立派な家を建てます。曲がっていたり、扱いに