お釈迦様は二十九歳の時に地位や財産や家族を全て捨てて出家という大きな決断をしました。
「苦」とは「思い通りにならない」といった事であり、「嫌だ」といった感情でもあります。
「昔悪かった」「前科があるから」と言って、人生はもう無理だと投げやりになっている方がおられます。「物に定まれる性なし。人なんぞ常に悪ならん。」(秘蔵宝鑰)
「あいつはこんなにも高い立場で自分なんて‥。」「あの人はこれを持っているのに自分は持っていない‥。」等と嘆いている方がおられました。
「もっと我慢せずにわがままに生きたかった‥。」「もっと学んでおきたかった‥。」「大切な人ともっと多く時間を過ごせばよかった‥。」「挑戦したらよかった‥。」あの時に謝っとけばよかった‥。」「感謝の言葉を
「珠を持てば善念生じ、剣を把れば殺心の器」(宗秘論)訳)数珠を持てば、清らかな善い心が生じ、剣を握れば斬りたいという心が湧いていくる。
「仏教って難しくて難解ですね」といった言葉をよく聞きます。私自身も仏門に縁をいただいた時は仏教に全く興味がなく、必要としなかった為「難しい教えだ」「難解だ」と理由をつけていたように思います。
る時弟子がお釈迦様に質問しました。「仏の教えは偉大で素晴らしいものです。しかし、このような教えが仏法を志す初心のものにも理解できるでしょうか?」