眞田正適の心書

住職の心書308.暴れ馬

感情が上手くコントロール出来ない人をよく乗馬に例えられます。
 
感情が上手くコントロールできない人は暴れ馬に乗りながら落ちないように必死にしがみついている状態であるのです。
この状況下の中で「どこへ行くんだ?」と質問されても暴れている馬から落ちないように必死でありますから答える余裕もありません。
自分が乗馬しているにも関わらず挙げ句の果てには「そんなもん馬に聞いてくれ!」と呆れた一言を言ってしまうのです。
 
感情を押し殺せといったわけではなく、腹が立った時に手綱をもって暴れている自身の気持ちを自制できるようにするためには普段から自身の心と向き合っていく必要があるのです。

知心寺住職 眞田正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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