眞田正適の心書

住職の心書26.油断

お大師様がおられる高野山奥の院の燈籠堂には一万六千近くのもの燈籠があり、拝殿正面には千年以上も絶えることなく燃え続けている「消えずの燈明」があります。

この法灯を消さないようにと僧侶達が毎日欠かさず油を注ぎ足しておられます。

この簡単な油を継ぎ足す作業を怠れば大切な法灯が消えてしまう。つまり油が断たれて灯が消える

これが「油断」の始まりだとも言われています。

「言うは易く 行うは難し」

口で言うの簡単ですが、それを実行し続けて行くことは難しい。

毎日「心書」を書き綴ると決め、始めてから改めて続けて行くことの難しさを日々感じております。

お目汚しな投稿でございますがこれからもよろしくお願い致します。

知心寺住職 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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