眞田正適の心書

住職の心書37.恨みの矛先

ある男がイライラして居合わせた猿を殴った。

殴られた猿は仕返ししたいけどあの人は勝てる相手じゃなさそうだからどうしようかと思っていると、殴った人の子どもがやってきた。

この猿は子どもが相手なら勝てそうだと思ってさっき恨みを子どもで晴らした。(百喩経)  

「良き種を蒔く」 良き種も悪しき種をもどこに飛ぶのかは誰にもわかりません。

自分に返って来れば受け入れやすいのですが、まさかのところに行くことだってあります。

悪しき種は遺恨を残さない為に早めに刈り取らなければいけません。

知心寺住職 眞田 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

この記事は役に立ちましたか?

参考になりましたら、下のボタンで教えてください。

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP
ログイン