眞田正適の心書

住職の心書53.世間と自分

「痛狂は酔わざるを笑い、酷睡は覚者を嘲る。」(般若心経秘鍵・弘法大師)

訳)酔っぱらいは酒を呑まない人を笑い、寝ぼけた人は、起きている人をを馬鹿にします。

人は、見た目や意見など自分と違っている点を見ると「おかしい」と思いがちです。
酔っ払いが人を笑っているのは自分の考えが常に基準であり、正当であると思っているためであります。
世間に無理に合わせようとすると苦しさが益々と募っていきます。

自分は自分、人は人。人と違うからといって、人を笑う必要もなければ、人から笑われる必要もありません。

変わることに寛容であっても自分自身の価値観を失わないように。

知心寺住職 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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