新月と満月に僧侶が集まって過去の言動を反省・懺悔をしていく行事を「布薩」といいます。
重要なのは一人で抱えるのではなく、打ち明ける事によって心の重荷を下ろす事にあります。
いくら修行している僧侶だからと言っても時には甘えてしまう弱い心や感情的になってしまう事もあります。隠し事を隠し続ける事によって自分自身が押し潰されてしまう事もあるのです。
自分自身の至らない部分を打ち明ける場が「布薩」であります。
自分自身の弱さを知っている人間は他人の弱さを認めることができます。
他人の過ちを必要以上に責め立てることはせず
「そういう時あるよね。」
と、寛大な気持ちで全てを受け止められるようになるのです。
知心寺住職 正適
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