眞田正適の心書

住職の心書59.科学と宗教

「科学と宗教はどちらが優れているか?」

科学は実際に存在するものを対象とするのに対して、宗教は心の捉え方・あり方を対象としております。

科学と宗教とを比べ優劣を付けるのは少し強引な気がします。

「衆生の心 清浄なるときはすなわち仏を見、もし心不浄なるときはすなわち仏を見ず」(弁顕密二教論・弘法大師)

美しく咲き誇る花は自身を美しく見せようとして咲いている訳ではなく、それを美しいと感じるのは自分自身の心であります。

心の動きによって美しくもなれば醜くもなり、花に美醜もなく、感じるのは自分。

知心寺住職 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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