眞田正適の心書

住職の心書63.わらしべ長者 3/3

観音様のお告げを信じて男は旅に出ますが、「最初に触ったものを持って旅に出なさい」と言われたのにも関わらず、手に持ったわらしべを子どもにあげてしまった。

男にとって大切だったのはわらしべではなく、子ども笑顔だったのかもしれません。

もし観音様のお告げをそのまま愚直に信じ、わらしべを握り締めて歩くだけでは次々と発展していきません。

もし、家を得れなくても心優しい男は幸せに暮らせていたのだと思います。

観音様のお告げで旅に出るかどうか決めるのは自分自身であり、わらしべをあげるのも大事に握りしめて歩くのも自分自身の選択であります。

全て自分が選択した結果が今なのです。

知心寺住職 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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