大峯山の奥駈に行かれた方から有難い事に話を伺う事が出来た。
「もうヘトヘトで大変でしたよー。」
と言っておられた顔はとても清々しく楽しそうであった。
山頂に到達する目的よりも一歩一歩上っていく過程にこそ深い学びや充実があるのではないかと思います。
楽してヘリコプターで一気に山頂に行くと高山病に罹って二時間ぐらいしか山頂にいられないそうです。
山のふもとから自分の足で一歩一歩と登った人はほとんど高山病にかからない。
高山病で頭が痛い中我慢をしながら頂上からみる景色と、苦労して泥まみれになりながら頂上からみる景色では同じ目で見る山頂風景であるはずはない。
「若い時の苦労は買ってでもせよ」
といった諺が身に沁みて分かる。
知心寺住職 正適
コメント