眞田正適の心書

住職の心書71.正しさとは

「もしも或る行為をしたのちに、それを後悔して、顔に涙を流して泣きながらその報いを受けるならばその行為をしたことは良くない。
もしも或る行為をしたのちに、それを後悔しないで、嬉しく喜んでその報いを受けるならばその行為をした事は善い。」(法句経)
 
後悔の”ある” “なし”で、その行為が良かったのか、悪かったのかを判断しなさいと言うことであります。
ある行為をした後、後悔が残ったならばそれは悪い行為だといい、逆に行為によって嬉しく心が満たされたのであれば良い行為だといえます。
「正しい」とは人それぞれ違います。
戦争や喧嘩はお互いの正しさのぶつかり合いです。

少しでも心に後悔が残ればやめるべきだといった「判断軸」をお釈迦様は教えてくれています。

知心寺住職 正適

眞田正適

眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知心寺を興し、知心寺住職を拝命する。 日々綴っている「住職の心書」では、仏教の教えをもとに心を豊かにする言葉を発信している。

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